チェコ・スロバキアの新興企業、事業者向け衛星通信サービスを構築

●米国企業と取引規模「数百万米ドル」の独占的枠組み契約

●同社はチェコ宇宙局を介しESAのインキュベータプログラムに参加

宇宙探査・開発の運営体向け衛星通信サービス事業を手がけるチェコとスロバキアのスタートアップ企業グラウンドコム・スペース(Groundcom.space)はこのほど、米国企業と独占的枠組み契約を結んだ。取引規模は「数百万米ドル」に上る。

同社はチェコ宇宙局を介して、欧州宇宙機関(ESA)のインキュベータプログラム(BIC)に参加している。現在は、衛星通信サービス提供に必要な地上基地局ネットワークの構築に取り組んでいる。

グラウンドコムは昨秋、アクセラレータプログラムへの参加を機に、チェコ投資庁(チェコインベスト)との提携を開始。同庁と共同で参加したワシントンの「サテライト2022」会議では、米空軍向け衛星を開発する企業と独占的枠組み契約を締結したという。この空軍向け衛星システムには、衛星400基が投入される予定だ。

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