2022/7/13

その他産業

ダイキンがポーランドにヒートポンプ工場建設、欧州での需要拡大に対応

この記事の要約

●15億ズロチとされる投資額は、近年のFDIとしては最大規模●欧州委もEUにおけるヒートポンプ普及を支援ダイキン工業がポーランドにヒートポンプ工場を建設する。同国首相府が7日明らかにしたもので、建設地は国内中部のウッジ経 […]

●15億ズロチとされる投資額は、近年のFDIとしては最大規模

●欧州委もEUにおけるヒートポンプ普及を支援

ダイキン工業がポーランドにヒートポンプ工場を建設する。同国首相府が7日明らかにしたもので、建設地は国内中部のウッジ経済特別地区にあるクサベルフを予定する。15億ズロチ(約3億2,000万ドル)とされる投資額は、近年の外国直接投資(FDI)としては最大規模となる。新工場は2025年までに従業員1,000人体制を目指す。

欧州ではかねてよりエネルギー効率の良いヒートポンプに注目が高まっているが、現在のガス価格急騰も住宅暖房用システムとしての需要拡大にさらに追い風となっている。ポーランドでの昨年の設置台数は7万9,000台で、前年のほぼ2倍の大幅増となった。

欧州委員会は5月、2027年までにロシア産化石燃料の輸入を止め、再生可能エネルギーなどグリーンエネルギーへの移行を加速させるために2,100億ユーロを投資する計画を発表した。このうち560億ユーロをエネルギー効率化とヒートポンプ普及に投資する。欧州ヒートポンプ協会によると、目標達成には欧州連合(EU)全体で26年までに約2,000万台、30年までに6,000万台近く設置する必要がある。(1PLN=28.93JPY)

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