加SNCラヴァリン、ルーマニア原子炉改修でエンジニアリング業務を受注

●期間は2年半、取引額は6,400万米ドル

●チェルナヴォダ原発の1号機は稼働期限を30年延長する計画

カナダ複合企業SNCラヴァリンは21日、原子力子会社キャンドゥエナジーが、ルーマニアのチェルナヴォダ原子力発電所の改修プロジェクトに関連し、設計・エンジニアリング業務を受注したと発表した。期間は2年半で、取引額は6,400万米ドル。

同原発を運営するニュークリアエレクトリカは、第1号機を改修して稼働期限を現行の2030年から60年まで、30年延長する計画だ。今回ラヴァリンが受注した業務は、これに向けての第一歩となる。原子炉の主要部品(燃料チャンネル、圧力管、フィーダー)交換に向けた初期調達も契約範囲に含まれる。

チェルナヴォダ原発1号機は、カナダ原子力公社(AECL)が中心となって開発したカナダ型加圧重水炉(CANDU炉)で、1996年に稼働した。出力650メガワット(MW)で、国内電力需要の10%をまかなっている。

SNCラヴァリンは、AECLの組織改革にともない2011年、商業用CANDU炉事業を買収し、キャンドゥエナジーを設立した。

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