車部品大手ゲスタンプ、ブルガリアで太陽光発電PPAを計画

●同PPAは工業分野ではブルガリア初

●ソフィア近郊の工場拡張に合わせ、再可エネに切り替える方針

スペインの自動車部品大手ゲスタンプのブルガリア合弁会社であるエテム・ゲスタンプが、太陽光発電の電力販売契約(PPA)を交わす計画だ。取引を仲介するコンサルティング会社、エルノヴァ(Elnova)が明らかにした。太陽エネルギーの長期PPAとしてはすでに通信事業者のA1ブルガリアとレナルファの例があるが、工業分野では同国初となる。

契約相手であるプライベートエクイティファンドのグロースはデジタル技術やグリーンテクノロジーに注力している。これまでに投資した再生可能エネルギープロジェクトの総発電容量は5メガワットに上り、需要家とPPAを交わし電力を供給する。太陽光発電施設は今年秋に運転を開始する見込みだ。エテム・ゲスタンプとのPPAは固定販売価格ベースで、太陽光発電の発電源証明を約束している。

エテム・ゲスタンプはギリシャのアルミ押出材大手エテム(Etem)との合弁会社で、ソフィア近郊に生産拠点を構える。今年3月、電気自動車(EV)向けのバッテリーケース用アルミ部品の受注拡大などを視野に入れ、1億2,000万レフ(約6,140万ユーロ)を投じて拡張することを明らかにした。持続可能な生産を実現するため、再生可能エネルギーに切り替える方針だ。(1BGN=70.33JPY)

上部へスクロール