2022/8/24

自動車

車載電池大手の中国CATL、ハンガリーにギガファクトリー設置

この記事の要約

●当初はメルセデスのEV向けに製品を供給●投資額は同国のグリーンフィールド投資として過去最大中国の車載電池大手、寧徳時代新能源科技(CATL)は12日、ハンガリー東部のデブレツェンにギガファクトリー(大規模工場)を設置す […]

●当初はメルセデスのEV向けに製品を供給

●投資額は同国のグリーンフィールド投資として過去最大

中国の車載電池大手、寧徳時代新能源科技(CATL)は12日、ハンガリー東部のデブレツェンにギガファクトリー(大規模工場)を設置すると発表した。電池セルの生産能力は年間100ギガワット時(GWh)。投資額は同国のグリーンフィールド投資として過去最大の73億4,000万ユーロに上る。年内に着工予定で、製品はメルセデスベンツをはじめ欧州の自動車メーカーに供給する。

新工場の敷地面積は221ヘクタール。CATLにとり、年内に操業開始予定の独エアフルト工場に次ぐ2番目の欧州工場となる。同社はデブレツェンがメルセデスベンツのほか、BMW、ステランティス、フォルクスワーゲン(VW)など既存顧客の生産拠点に近く、製品ニーズに迅速に対応できると強調している。メルセデスベンツはすでに、完全電気自動車(BEV)の「EQS」と「EQE」などにCATLのバッテリーを採用している。

CATLはこれまで欧州市場向けのセル部品を中国から輸入してきた。電動車用バッテリーの循環的なバリューチェーンを構築するため、電池材料の生産施設を欧州に設置することも検討している。

ハンガリーのシーヤールト外務貿易相は「CATLの巨額投資により、世界有数のバッテリー生産拠点としてのハンガリーの地位をさらに強化することができる」と述べた。