●イラン側は実現に向けたプロセスへの参加を業界企業に呼びかけ
●イラン・リヤルおよびロシア・ルーブル建ての取引も開始する
イラン自動車部品業界が、ロシア企業との提携に積極的な姿勢だ。部品メーカーで作る業界団体IAPMAのアラシュ・モヘビネジャド理事は26日、共通プラットフォームで自動車を生産するというロシア側の提案を受け、その実現に向けたプロセスへの参加を業界企業に呼びかけていることを明らかにした。
この提案は、26日に閉幕した自動車部品見本市「MIMSオートメカニカ・モスクワ2022」を機に成されたものだ。モヘビネジャド理事によると、イラン側はロシアとの提携に前向きで、見本市出展にあたっては、◇イラン製自動車・部品の輸出◇必要部品の輸入◇ロシアとイランにおける自動車・部品の合弁生産◇技術および技術ノウハウの交流――を目的に掲げていた。
見本市の成果としては、イラン・リヤルおよびロシア・ルーブル建ての取引の開始や、提携に向けた基本合意書12件への調印(提携規模合計:年間7億ユーロ)をあげた。