セルビア発のIT開発企業HTEC、ボスニア・ヘルツェゴビナの同業を買収

●技術力の拡大・強化が目的

●HTECはボスニアにおける最大のテクノロジー企業となる

セルビア発のIT開発・コンサルティング企業HTECグループは2日、ボスニア・ヘルツェゴビナの同業ミストラル・テクノロジーズを買収したと発表した。事業成長戦略の一環で、自社の技術力の拡大・強化につながるとしている。取引金額は明らかにされていない。

ミストラルは2010年の創業。モノのインターネット(IoT)、デジタルトランスフォーメーション(DX)、フィンテック、eヘルスケア分野に焦点を当て、製品・クライアントアプリケーション開発やクラウドサービス、ビッグデータの分析、API統合などを手がける。サラエボ本社のほか、モスタル、バニャ・ルカ、トゥズラで開発拠点を運営する。フォーチュン500にリストアップされている大手米国企業らと取引がある。

HTECは2008年にベオグラード大学ビジネステクノロジー・インキュベータを通じて創業した。現在は米サンフランシスコに本拠を置き、南東欧6カ国で事業を展開する。シリコンバレー、ロンドン、ニューヨーク、ミネアポリス、ストックホルム、ヨーテボリにオフィスを置く。

ミストラルの買収でHTECグループは、◇顧客へのサービス拡大◇開発力の強化◇顧客・従業員に長期にわたる安定・成長を提供――が実現するとみる。また、ボスニア・ヘルツェゴビナにおける従業員数は600人弱に拡大し、同国最大のテクノロジー企業となる。グループ全体では雇用数が2,000人を突破する。

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