●MIPI A-PHY規格に準拠したカメラモジュールを共同開発する
●ヴァレンスのチップセット「VA7000」は多くの企業が採用を検討
イスラエルの半導体メーカー、ヴァレンス・セミコンダクタは8月31日、米レオパード・イメージングと提携すると発表した。自動車向け高速インターフェース規格MIPI A-PHYに準拠したカメラモジュールを共同開発する。同規格のシステム開発を迅速化したい自動車メーカーや一次サプライヤー(ティア1)の需要を見込む。
ヴァレンスは2006年の創業。テルアビブに近いホド・ハシャロンに本社を置く。自動車およびオーディオ・ビデオ業界に、高速かつ伝送距離の大きい映像・データ伝送ソリューションを提供する。自動運転用カメラの高速データ転送を可能にするA-PHY規格のチップセット「VA7000」を今年発売。多くの自動車業界企業がその採用を検討しているという。日本を含む世界8カ国に拠点があり、250人強を雇用する。
レオパードは車載SoC(システムオンチップ)向けに、組込み用高精細(HP)カメラおよび人工知能(AI)ベースのカメラ・ソリューションを提供する。自動運転車用途のほか、ドローン、IoT(モノのインターネット)、ロボット、ヘルスケア機器向けの製品を手がける。取引企業には、エヌヴィディア、インテル、ザイリンクス、クアルコム、提携先には、ソニー、オンセミ、オムニビジョン、イーツーブイ(e2v)などが名を連ねる。