「対ロシア制裁は効果あり」=米国務省制裁調整官

●ロシアは軍事・エネルギー産業向けハイテク製品を入手できず

●同国経済の弱点に照準を当てた制裁措置を実施していく

米国務省のジェームズ・オブライエン制裁調整官は2日、訪問先のブリュッセルで、欧米諸国などによる対ロシア制裁が効果を表しているとの見解を示した。軍事用・エネルギー産業向けハイテク製品が入手できなくなっているほか、国外での資金調達も難しくなっているという。今後も欧州などと提携して制裁を強化し、抜け穴を塞ぐとともに、ロシア経済の弱点に照準を当てた措置を実施していく姿勢だ。

オブライエン制裁調整官は、ロシアが軍事・エネルギー産業分野で使われる電子機器に、精度の低い民生品を転用していることから、対ロシア制裁が品不足を引き起こしていると結論付ける。欧州委員会内には、中国やインドがロシアに軍民両用機器を供給するのではという懸念があったが、それは現実になっていないという見方だ。

結果として、ロシアは未知の売り手から品質が不確かな製品を購入することを迫られているという。

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