ハンガリーの発電所、テスラのメガパックを導入

●同国でメガパックが設置されるのは初めて

●蓄電システムの容量は7.68MWh、2時間の放電が可能

スイスのエネルギー企業METグループがブダペスト近郊で運営するドゥナメンティ・ガス火力発電所(出力:794メガワット)に9日、米電気自動車大手(EV)テスラの大型蓄電システム「メガパック」3基が到着した。METによれば、ハンガリーでメガパックが設置されるのは今回が初めて。電力系統の安定運営に貢献するとみられている。電力を供給できる時間が長いため、ピーク時の電力供給だけでなく、卸販売など多様な事業に利用できると期待される。

設置される蓄電システムの容量は7.68メガワット時(MWh)。2時間放電できるというから、定格出力は3.84MW前後と計算できる。これまでハンガリーに設置された蓄電システムが30分から1時間しか放電できなかったことを考えると、時間が大幅に伸びたことが分かる。

ドゥナメンティ発電所のペーテル・ホルヴァート所長は、「電力分野では今後10年で蓄電ソリューションが飛躍的に進歩すると見込まれる。今回のプロジェクトにとどまらず、今後も蓄電システムを設置していく」と話した。

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