●アフリカ・中東地域の顧客に広範で中断のないサービスを提供
●両社は地域間の「デジタル格差」の解消を目標に協力
トルコ国営の衛星運用会社、テュルクサット(Turksat)は13日、英国の通信衛星運用・サービス会社のアヴァンティ・コミュニケーションズと5年間の提携契約を交わしたと発表した。これまでの協働関係から一歩進み、今回の提携ではアフリカおよび中東の地上通信インフラが限定的な地域の顧客に広範で中断のないサービスを提供する。
アヴァンティは静止衛星軌道(GEO)で通信衛星「HYLAS」を4基運用し、欧州、中東、アフリカ向けに高速通信サービスを提供している。ウィットヒル社長は、衛星通信サービスへのアクセスが困難な地域の環境を改善し、「デジタル格差」を解消するという目標にテュルクサットと協同で取り組み、個人、企業、行政機関に新たな機会を提供できると期待を示した。
今回の合意によると、テュルクサットの通信衛星「テュルクサット5B」とアヴァンティの「HYLAS 4」、「HYLAS2」の処理能力とカバレッジ(網羅率)を組み合わせ、高速衛星通信向けのKa周波数帯(27GHz~40GHz)で毎秒100ギガバイト超のアクセスが可能なサービスを提供する計画だ。