●同社はMaaS技術を企業のフリート管理システムに導入
●新拠点ではテレマティクスに関連した技術開発を行う
IoT(モノのインターネット)関連のクラウドサービスを提供する米サンサーラ(Samsara)は20日、ポーランドのワルシャワに拠点を開設することを明らかにした。新規顧客の開拓や既存顧客へのサービスを強化する目的。同社は2018年の英国進出を皮切りに、フランス、オランダと拠点を増やしてきた。
サンサーラはモビリティ・アズ・ア・サービス(MaaS、サービスとしてのモビリティ)の技術を企業のフリート管理システムに導入し、業績を伸ばしてきた。ワルシャワの拠点ではGo言語(Golang)、GraphQLなどのコンピューター言語、アプリ制作ツールのReactの他、IoTや機械学習の技術を利用しテレマティクスに関連した技術開発を行っていく予定だ。
サンサーラの主力製品「コネクテッド・オペレーションズ・クラウド」は、多数の車両を運用する運輸会社や建設会社などがフリートを統合管理できるようにするもの。車や拠点施設などにカメラとセンサーを設置し、クラウド上に情報を集約することで、事故の発生や燃料の残量、ドライバーの健康状態の把握のほか、ワークフローの確認などを可能にしている。
同社の昨年度の売上高伸び率は前年比64%。現在の取引先の数は1万5,000社に上る。