●2017年から21年にかけての輸出台数は1,937台、EU全体の31%
●輸出先としてはドイツとイタリアが最も多い
ポーランド代替燃料協会(PSPA)がこのほど発表した報告書によると、欧州連合(EU)加盟国から輸出された電動バスの3分の1がポーランドで生産された車両であることが分かった。2017年から21年にかけての同国からの電動バスの輸出台数は1,937台で、EU全体の31%に上った。
PSPAの『ポーランドEV見通し2022』によると、同国からの電動バスの輸出額は7億5,000万ユーロ。これはEUからの総輸出額の37.9%に相当する。電動バスの輸出先としてはドイツとイタリアが最も多かった。メーカー別ではソラリス、ボルボ、MANが大きなシェアを占めた。
ポーランドの電動バスはノルウェー、英国、スイス、モルドバ、ウクライナなどEU以外の国にも輸出されている。それらの国々に対する2017年から21年にかけての輸出台数は200台以上に上った。また国内を走る電動バスの台数は来年初めに900台に達する見通しだ。
国内を走る電動バスの多くは国産車だ。工場はまた、リチウムイオンバッテリーや給電設備などの関連製品もEU諸国に輸出しており、欧州の電動車のサプライチェーンに組み込まれている。公共輸送部門におけるゼロエミッション車の供給を同国がリードする理由についてPSPAのマズル代表は、産業界と政府、公的金融機関などが一体となった協力体制にあると述べた。