●半導体需要の急拡大に対応し、SiC製品の生産を増強
●今後2年間で生産能力を16倍に引き上げる
米半導体大手オン・セミコンダクタ(オンセミ)は21日、チェコのシリコンカーバイド(SiC)工場の拡張を継続する計画を確認した。半導体需要の急拡大に対応するねらい。今後2年間で生産能力を16倍に引き上げる。来年末までに3億米ドルを投資する。24年末までに200人の雇用創出を見込む。
オンセミはチェコ東部のロジュノフ・ポド・ラドホシュチェム工場で、シリコン鏡面ウエハ(PW)、シリコンエピタキシャルウエハ(エピウエハ)を製造していた。19年からSiC PW、SiCエピウエハも手がけ始めた。工場棟が手狭になったため、昨年から工場棟を改築してきた。
ロジュノフ工場拡張の継続は、改築工事の完了を記念する式典で改めて実行が確認された。同工場への投資残高は現在の1億5,000万ドル強から4億5,000万ドル強へ増加することになる。