ルーマニアのIT新興企業、EICから360万ユーロ調達

●最先端ICを物理検証する次世代プラットフォームを開発

●GPUを活用し、テスト時間を最速で競合の20分の1に短縮

ルーマニアのITスタートアップ、アムシムチェル(AMSIMCEL)はこのほど、欧州イノベーション会議(EIC)から助成金250万ユーロ、投資110万ユーロを獲得した。既存株主からの追加投資120万ユーロを合わせた合計調達額は480万ユーロに上る。同社は資金を製品開発、商業化、市場開拓に活用していく方針だ。

アムシムチェルは2017年の創業。最先端ICを物理検証する次世代プラットフォーム「ハイパーVP」を開発している。GPU(画像処理装置)を活用し、テスト時間を最速で競合の20分の1に短縮できるという。

アムシムチェルは、ルーマニアの「テクセラレーター」と、NVIDIAの「NVIDIAインセプション」の両アクセラレーターの支援を受けた経歴がある。

EICは、欧州連合(EU)の研究開発支援の枠組みである「ホライズン・ヨーロッパ」に沿い、破壊的な新技術や革新的なイノベーションを助成・投資する目的で設置された機関。

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