●年産能力は12億平方メートル、24年の稼働開始を見込む
●製品は近在の韓国部品メーカーの工場に出荷
ハンガリー北東のニーレジハーザで18日、韓国・ダブルスコープ(W-SCOPE)の電動車(EV)バッテリー向けセパレータ工場の定礎式が執り行われた。投資額はよそ3,000億フォリント(7億ユーロ)で、2024年に稼働する予定だ。最大で1,200人の雇用創出が見込まれる。市当局では、同工場が呼び水となって、さらなる投資を呼び込むことを期待している。
新工場は南部の工業団地に設置する。敷地面積は82ヘクタール。工場は24年に稼働し、25年から量産体制に入る計画だ。年産能力は12億平方メートルとなる。中北部ゲドにあるサムスンSDI工場のほか、SKオンが建設中のイヴァーンチャ工場、LGエナジーソリューションのポーランド工場などに出荷する。
ハンガリーは、EV部品メーカーの進出が相次いでいる。最近では8月に中国の車載電池大手、寧徳時代新能源科技(CATL)と、EV部品メーカーの浙江華爍科技が、東部のデブレツェンに工場を設置すると発表した。(1HUF=0.35JPY)