●乾せん治療の生物製剤「イルメトリ」を販売
●同薬は炎症に関連するサイトカインを阻害する
皮膚病治療薬を専門に扱うスペインの製薬会社アルミラルは8日、プラハに子会社を新設すると発表した。チェコとスロバキアでの存在感を高め、欧州市場における地位を強化する狙い。まずは乾せん治療薬の売り込みをかける。
アルミラルは今月、保険適用決定を受けて、成人の尋常性乾せん治療に使われる生物製剤「イルメトリ(一般名:チルドラキズマブ)」を両国で発売した。炎症に関連するIL-23というサイトカイン(たんぱく質の一種)を阻害する薬だ。この種の薬剤は、ドイツなど欧州他国における主な乾せん治療薬の一つとなっている。アルミラルによると、チェコとスロバキアの乾せん治療薬市場規模は5,500万ユーロで、昨年の抗IL-23抗体製剤の売上総額は前年比で47%も伸びたという。