ポーランド・PKNオルレン、PGNiGの合併完了

●合併は総合エネルギー企業を組織する政府方針に沿うもの

●新生オルレンは売上高ベースで欧州トップクラスに入る

ポーランド石油最大手PKNオルレンは2日、国内天然ガス・石油大手PGNiGとの合併手続きが完了したと発表した。石油・ガス・電力を扱う総合エネルギー企業を誕生させる政府の方針に沿うものだ。すでに2020年に電力大手エネルガを、今年には国内石油2位のロトスを合併している。

ダニエル・オバイテク最高経営責任者(CEO)によると、新生オルレンは売上高ベースで欧州トップクラス、世界でも155位に入る大手企業となる。出資比率は国家資産省が52%、PGNiG株主が13%、オルレン株主が35%。

オルレンは石油の生産、輸送、精製、卸・小売および電力の国内最大手だ。国内のほか、ドイツ、チェコ、スロバキア、ハンガリー、リトアニアでも事業を展開する。

PGNiGは天然ガスの生産、輸入、貯蔵、輸送を手がける。エネルギー供給会社としては国内最大手だ。今回の合併に伴い、貯蔵施設運営子会社ガス・ストレージ・ポーランドを売却する。

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