●「幾何C」をハンガリー、チェコ、スロバキアで販売の予定
●同モデルは日本電産の出力150KWの電気モーターを搭載
中国自動車大手の吉利汽車(Geely)はこのほど、中型クロスオーバーEV(電動車)「幾何(ジオメトリー)C」を東欧市場に投入する計画を明らかにした。来年6月までにハンガリー、チェコ、スロバキアで販売を開始する予定。同モデルは中国国内では既に2年前から販売されている。
吉利は11月初め、ハンガリーの輸入自動車販売会社グランド・オートモビールと提携することで合意した。同販社を通じて他のモデルも販売していく方針だ。
「幾何C」は全長4.43メートル、全幅1.83メートルで、ホイールベースは2.7メートル。日本電産製の出力150キロワットの電気モーターを搭載する。中国国内では充電容量が50キロワット時(KWh)または70KWhのバッテリーを搭載した車両が販売されており、走行可能距離はそれぞれ400キロメートルと500キロメートルとなっている。同国での販売価格は12万9,800元(1万8,000元)~20万7,800元(2万8,800ユーロ)。
吉利汽車は事業計画「スマートGeely2025」で東欧、中東、東南アジア及び南米に注力する方針を示していた。同社の別ブランド「Lynk&Co」はロシア、マレーシア、オーストラリア及びニュージーランドで市場を開拓するとされている。