2022/11/23

自動車

ステランティス、ハンガリーの自動運転スタートアップを買収

この記事の要約

●自動運転システム「STLA オートドライブ」の開発を加速させる●買収後もAIモーティブの独立性は維持欧州自動車大手のステランティスは17日、ハンガリーの人工知能(AI)・自動運転技術スタートアップ、AIモーティブ(ai […]

●自動運転システム「STLA オートドライブ」の開発を加速させる

●買収後もAIモーティブの独立性は維持

欧州自動車大手のステランティスは17日、ハンガリーの人工知能(AI)・自動運転技術スタートアップ、AIモーティブ(aiMotive)を買収すると発表した。自動運転の技術力強化が目的。自社の自動運転システム「STLA オートドライブ」の開発を加速させるとともに、必要な人材を確保する狙いもある。買収後もAIモーティブの独立性は維持する。

AIモーティブの製品ポートフォリオは、◇自動運転ソフトウエア・プラットフォーム「aiドライブ」◇シリコン製の車載マイクロチップ「aiウエア」◇自動運転シミュレーションシステム「aiシム」◇AIの運用とデータ処理ツール「aiデータ」――の4つからなる。同社はステランティスの子会社となった後も「aiドライブ」を除く3製品の販売を続ける。

ステランティスは4つの車両プラットフォーム(STLAスモール、STLAミディアム、STLAラージ、STLAフレーム)のほか、STLAオートドライブを含む3つの車載技術プラットフォーム(STLAブレイン、STLAスマートコックピット)を展開している。同社は経営戦略「デア・フォワード2030」の一環でソフト開発に注力する方針を打ち出しており、2025年までに電動化と合わせて300億ユーロを投資する計画だ。

AIモーティブはブダペストに本社を置き、ドイツ、米国、日本に拠点を持つ。従業員数は全世界で約200人。ステランティスは同社の先進的なソリューションを取り込むことで、自社のAIおよび自動運転の中核技術が補強されると期待する。