●車載インバーターや電子制御装置の需要増大に対応する
●同社は今年7月、セルビアで車載モーターの工場を着工
日本電産エレシスは2日、ブルガリアの首都ソフィアに研究開発(R&D)拠点を開設したと発表した。車載インバーターや電子制御装置(ECU)の需要増大に対応する。同社の本社拠点および宇都宮開発センターと連携し、欧州の顧客ニーズに即した技術開発を行う。投資額は以前の報道によれば350万米ドル。
新拠点名は「ニデックエレシスR&D・欧州ブルガリア」(NIDEC ELESYS RnD EUROPE BULGARIA)。ソフィア空港センター内の700平方メートルの賃貸オフィスに入居している。従業員数は当初40人で、将来的に100人に増やす。英語が堪能で車載電子機器の開発経験が豊富な現地エンジニアを採用していく。
日本電産は中東欧ではポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、トルコ、ロシアに拠点を持つ。今年7月にはセルビアのノビサドで車載モーターと関連製品の工場を着工した。ソフィアR&D拠点の稼働により、欧州での開発生産体制が確立されるという。