中国新興EVメーカーの零跑、イスラエルに進出

●販売する小型車「T03」はレベル2の自動運転機能を備える

●同国を足掛かりに海外市場を拡大、将来的に欧州進出も視野に

中国の新興電気自動車(EV)メーカー、零跑(Leapmotor)はこのほどイスラエルに進出した。テルアビブ、ハイファ、ラマト・ガンの3都市にショールームを開設し、小型車「T03」を販売する。同国を足掛かりに海外市場を拡大する考えで、将来的に欧州進出も視野に入れる。販売価格は明らかにされていないが、中国での販売価格は7万9,500元(約1万800ユーロ)となっている。

「T03」はクーペモデルの「S01」に続く同社2番目の製品で、レベル2の自動運転機能を備える。搭載するモーターは出力55キロワット(kW)、最大トルク155Nm。容量36.5キロワット時(kWh)のリチウムイオンバッテリーは1度の充電で最大403キロメートル(NEDCサイクル)の航続距離を確保する。急速充電を利用した場合、容量の80%までの充電時間は36分。同モデルはすでに欧州の形式承認を受けているという。

零跑は2025年までに8つの新モデル投入を計画している。今年5月に公開した中型セダン「C01」はバッテリーセルとシャシを一体化した「セル・ツー・シャシ」(CTC)技術を初めて採用し、動力配分の最適化とエネルギー消費の低減を図っている。

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