2022/12/21

自動車

トーヨータイヤがセルビア工場開所、欧州初の生産拠点

この記事の要約

●年産能力は乗用車用タイヤ換算で約500万本●直線720メートル、周回1,690メートルのテストコースを併設トーヨータイヤは14日、セルビア北部のヴォイヴォディナ自治州インジアに自動車用タイヤ工場を正式開所したと発表した […]

●年産能力は乗用車用タイヤ換算で約500万本

●直線720メートル、周回1,690メートルのテストコースを併設

トーヨータイヤは14日、セルビア北部のヴォイヴォディナ自治州インジアに自動車用タイヤ工場を正式開所したと発表した。投資額は約488億円。同社初の欧州生産拠点で、すでに7月から部分稼働していた。製品は欧州のほか、主力市場の北米にも供給する。

現地法人のトーヨータイヤ・セルビアを通じて運営する。ERP(統合基幹業務システム)、MES(製造実行システム)などの最新技術を導入して工程を可視化するとともに、生産性の高い設備を高度に連携させて最適な生産管理を行う。迅速な製品評価を行うため、直線距離720メートル、周回1,690メートルのテストコースを併設している。

工場は敷地面積が60万平方メートル。2023年下半期までにフル稼働し、乗用車やSUV、小型トラック用のラジアルタイヤを生産する。従業員数は580人。年産能力は約500万本(乗用車用タイヤ換算)で、製品の大半がドイツの研究開発センターで設計・開発される。

敷地内には国内最大規模となる容量8.4メガワット(MW)の太陽光発電システムを設置する。年間で10.15ギガワット時(GWh)の電力を賄い、二酸化炭素(CO2)排出量を7,100トン削減する。

トーヨータイヤはこれまで欧州市場に日本とマレーシアの工場から製品を供給してきた。セルビアに拠点を設けることで生産供給体制を強化・最適化する。

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