●同社は欧州クリーン水素アライアンスに加盟する唯一の国内企業
●過去2年間で売上高は平均71%増加
ブルガリアの水素技術企業ハイドロジェネラ(Hydrogenera)はこのほど実施した資金調達ラウンドで、200万ユーロの獲得に成功した。資金は新設備の導入と生産能力の拡大に振り向ける。同社は欧州連合(EU)の水素生産拡大に向けたプラットフォーム「欧州クリーン水素アライアンス」に加盟する唯一のブルガリア企業。電気分解によりクリーン水素の生産を行うモジュラー製品およびシステム開発を専門とする。
ハイドロジェネラの電解槽は水1リットルから水素と酸素が2対1の割合の混合ガスを2立方メートル生成できる。プロセスは自動化されており、損失を最小限に抑えつつ安全に稼働する。電解槽の一部はすでに4年の稼働実績があるという。
同社は2016年の設立で、スタッフ数は20人。過去2年間にブルガリア、ポーランド、トルコで計82のプロジェクトを成功裏に行い、産業界や公共の建物に56の水素システムを導入した。同2年間で売上高は平均71%増加している。現在は国内市場に注力し、食品や建設業界を中心にB2B(企業間)事業を展開する。
ハイドロジェネラ社ホームページ(ブルガリア語のみ)
https://hydrogenera.eu/