2023/1/25

テクノロジー

リトアニアのハイテク大手、半導体生産に向け台湾の工業技術研究院と協力

この記事の要約

●再生エネ、EV、家庭・産業電子機器向けにパワー半導体を生産●ITRIから技術ライセンスを取得し、2027年までに工場を整備リトアニアのハイテク企業テルトニカ(Teltonika)は18日、台湾の工業技術研究院(ITRI […]

●再生エネ、EV、家庭・産業電子機器向けにパワー半導体を生産

●ITRIから技術ライセンスを取得し、2027年までに工場を整備

リトアニアのハイテク企業テルトニカ(Teltonika)は18日、台湾の工業技術研究院(ITRI)と半導体の国内生産に向けた技術協力協定を結んだ。ITRIが持つ半導体チップの製造技術や機器のライセンスを取得したうえで工場を整備し、2027年の生産開始を目指す。同国における半導体産業の基盤確立への貢献が期待される。

ITRIは主にパワー半導体技術を提供する。テルトニカは首都ビリニュスの拠点で、再生可能エネルギー、電気自動車、家庭用及び産業用電子機器向けに、半導体チップの設計・製造とテスト、パワーモジュールの製造などを行う。プロジェクトの当初費用は1,400万ユーロで、うち1,000万ユーロをリトアニアと台湾両政府の二国間協力計画に基づき台湾外務省からの助成で賄う。テルトニカは400万ユーロを拠出する。

リトアニアは近年、台湾との関係を急速に強化している。21年10月に台湾の経済視察団が同国を訪問したのを機に、ITRIとの間で半導体、バイオテクノロジーの開発提携推進で基本合意を交わした。アウシュリネ・アルモナイテ経済・イノベーション相は「リトアニアには世界の半導体市場で地位を確立する可能性がある。台湾との協力は、我々を急速に前進させ、世界で最も強力なライバルと対決し、野心的な目標を達成するのを助ける」と述べた。

テルトニカはモノのインターネット(IoT)関連機器をビリニュスとモレタイの工場で生産している。世界20カ国で約2,500人を雇用する。

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