●欧米の制裁で塗料の調達が困難に
●むしろ部品不足が深刻との指摘も
ロシア自動車最大手のアフトワズが塗料不足に陥っている。対ウクライナ侵攻を機に発動された欧米諸国らによる制裁が原因だ。欧州サプライヤーから調達できなくなる一方で、それに代わる取引先を見つけられていない。国内生産が非常に少なく全体の5%に過ぎないのも不足につながっている。
現地経済紙『ベドモスチ』が1月30日付で報じたところによると、塗料不足の影響で、主力モデル「ラーダ」は本来6~8色から選べるはずなのが昨年末以来、ホワイト、ブラックの2色のみ、「ニヴァ」はダークグリーンの1色のみとなっている。この状況は3月末まで続く見通しという。
業界専門家らは塗料よりも部品不足のほうが深刻と指摘する。マクシム・ソコロフ最高経営責任者(CEO)は先月、サプライチェーンの混乱により部品不足に陥るリスクが大きいと話している。