チェコ新興企業、世界初のカスタム3Dプリント・自転車サドルを製作

●サドルをユーザーの体形や好みに応じてオーダーメード

●専用キットで座骨の幅を測定し、よりフィットする完成品に

自転車エンジニアリングを手掛けるチェコ新興企業のポセドラ(Posedla)はこのほど、世界初となるカスタマイズ可能な3Dプリント・サドル製作のソリューションを開発した。「ジョイシート(Joyseat)」と呼ばれる同サドルは他の3Dプリンター製のサドルと異なり、ユーザーの体形や好みに応じてオーダーメードできるのが特徴。価格は550米ドルとなっている。

ジョイシートはユーザーの身長や体重だけでなく、自転車に乗る姿勢や体の柔軟性なども製作に活用する。また、重要な指標となる座骨の幅を測るため、専用の測定キット「Smiling Butt Kit」を用意している。ユーザーはこれらに加え、自転車の種類や年間の走行距離、1日の乗車時間などの情報をポセドラのサイトに入力するだけで、自分だけのオリジナルサドルを入手できる。

サドルの成形に際しては、3つの領域(シート、レール、ノーズ)について角度や曲がり具合を微調整することもできる。完成品の重量は170~210グラム。8種類の色から選べる。

ポセドラによると、ユーザーからの提供データを産業用3Dプリンターに転送するアルゴリズムの開発に2年を費やした。現在、世界20カ国に顧客がいる。

ポセドラ社ホームページ

https://posedla.com/en-world

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