ポーランド、鉄道インフラで欧州一に?

●政府の「連帯運輸ハブ」開発計画の実行で西欧を凌ぐ可能性

●将来的にワルシャワとキーウを結ぶ高速路線も計画

ポーランド政府の大規模複合輸送拠点「連帯運輸ハブ(STH)」開発計画が実行に移されることで、10~20年後には同国の鉄道インフラが西欧をしのぐ可能性がある。欧州連合(EU)のモビリティ運輸総局(DG-MOVE)で陸運政策を担当するクリスティアン・シュミット氏が、ポーランドのニュースサイト「マネー.pl」の取材で指摘したものだ。西欧諸国で鉄道が老朽化するなか、ポーランドが欧州で最も近代的な高速鉄道路線を持つ国となるかも知れないとみている。

ウクライナとの関連でも、ポーランドはEUとウクライナを結ぶ大切な位置を占める。先月、STHの運営会社はウクライナ国鉄と運輸インフラ建設で協力する契約に調印した。この中にはリヴィウを経由してワルシャワとキーウ(キエフ)を結ぶ高速路線も含まれる。

STH計画は、首都ワルシャワとウッヂの間に「巨大空港」を設置するとともに、国内陸上運輸インフラと連携して物流を促進するハブを設置するものだ。鉄道分野では、高速路線を2,000キロ弱整備する。

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