●欧州におけるエコパッケージの需要増大に応える
●同社は持続可能性に軸足を置くSX事業を強化していく方針
凸版印刷は17日、チェコに透明バリアフィルム工場を設置すると発表した。欧州における環境配慮型(エコ)パッケージの需要増大に応える。新会社「トッパン・パッケージング・チェコ」を通じ、2024年末から生産を行う。投資額は明らかにしていない。
敷地面積が約5万平方メートルの新工場では、透明バリアフィルム製品「GL BARRIER」シリーズを生産する。凸版印刷の透明バリアフィルム「GL FILM」をベースとする同製品は高いバリア性能を持つ。また、バリア素材として一般的なアルミを使わないため、包装資材における脱アルミ化の動きに合致している。
欧州では環境性能が高くリサイクルしやすいパッケージの需要が急速に高まっている。同社はチェコ新工場と日本、すでに稼働している米ジョージア工場を合わせた3拠点体制で、持続可能性に軸足を置くSX(サステナブル・トランスフォーメーション)事業を強化していく方針だ。