スロバキア議会、EUのガソリン車販売禁止に反対

●ドイツやイタリアなどと足並みを揃える形に

●スロバキアの環境省は法案に賛成、経済省と運輸省は反対

スロバキア議会の欧州問題委員会は15日、同国の環境省に対し、2035年までに域内でガソリン車など内燃機関車の新車販売を事実上禁止する欧州連合(EU)の新法案を支持しないよう求める決議案を採択した。同法案に反対しているドイツやイタリアなどの列に同国も加わる形だ。法案を支持する立場の環境省に対し、経済省と運輸省は禁止に反対している。

EUの新法案は、新車からの二酸化炭素(CO2)排出量を2030年までに21年比で乗用車は55%、小型商用車は50%削減し、35年にはいずれも100%の削減を目指すという内容。35年以降はガソリン車やディーゼル車に加え、ハイブリッド車(HV)やプラグインハイブリッド車(PHV)も販売できなくなる。

同法案をめぐっては、自国に大手自動車メーカーを抱えるドイツが現行案のままでは支持しない意向を明らかにしているほか、イタリア、ポーランド、チェコ、ブルガリアなども反対を表明している。

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