露ロステックが国内大学と提携、新タイプの光ファイバー開発

●コア径が100μmまで大きくでき、データ転送の信頼性が高まる

●対ロ制裁を受け、同国は国外からの光ファイバー調達が困難に

ロシアの国営テクノロジー企業ロステックはこのほど、傘下の電子工学技術企業シュヴァーベが同国南西部サマラのポヴォルシュスキ電気情報通信大学(PSUTI)と共同で、新しいタイプの光ファイバーを開発したと発表した。コア径が100マイクロメートル(μm)まで大きくでき、データ転送の信頼性が高まるとみられている。

オレグ・エフトゥシェンコ社長は、「遠隔計測・操作などに用いられるデータ転送技術では、光ファイバーが急速に従来の銅線に取って代わっている。光ファイバーは銅線に比べて軽く、場所をとらず、電磁干渉に強い。さらに重要なのは、カバーできる帯域が広いことだ」とその意義を強調した。光ファイバーは、光ピンセット、光ファイバーセンサ、光渦レーザーなど、多くの技術に利用されている。

ロシアは対ウクライナ全面侵略作戦の開始を受けた欧米諸国からの制裁により、国外からの光ファイバー調達が難しくなっている。

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