2023/4/26

テクノロジー

ロシアIT大手ヤンデックス、米ウーバーとの合弁会社を完全買収

この記事の要約

●合弁会社MLUの株式29%を7億250万米ドルで買収●これによりウーバーはロシアから完全に撤退するロシアIT大手のヤンデックスは21日、米ウーバーとのモビリティー合弁会社MLUの株式29%を7億250万米ドルで買収し、 […]

●合弁会社MLUの株式29%を7億250万米ドルで買収

●これによりウーバーはロシアから完全に撤退する

ロシアIT大手のヤンデックスは21日、米ウーバーとのモビリティー合弁会社MLUの株式29%を7億250万米ドルで買収し、同社を完全子会社化したと発表した。これにより、ウーバーはロシアから完全に撤退することになる。

両社は2018年にロシア、近隣諸国の事業を統合して合弁会社を設立した。うち、フードデリバリー、食品宅配、急送便、自動運転の4事業を21年に分社化し、ヤンデックスが完全買収。モビリティー事業(MLU)についてもヤンデックスが株式4.5%を追加取得して出資率を71%へ引き上げた。21年の取引総額は10億ドルに上った。

今回の取引はウーバーが継続保有していたMLU株29%が対象で、21年の契約で認められた追加取得の権利をヤンデックスが行使した形だ。

ただ、買収額がこの取り決めで定められていた18億~20億ドルを大幅に下回っていることについての説明はない。ロシア政府が昨年末に、国外企業のロシア事業売却を「市場価格の50%での取引に限り認める」規定を導入したこととの関連性が指摘されている。

MLUは、タクシー配車、カーシェアリング、電動キックボード賃貸サービスを提供している。

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