ソラリスの水素バス、独フランクフルト市から追加受注

●新たに10台を受注、水素ステーションも独自に設置

●同社は欧州15都市に約120台の水素バスを納入済み

ポーランドのバス製造大手ソラリスは15日、独フランクフルト・アム・マインの公共交通事業者ICBから水素バス「ウルビーノ12ハイドロジェン」10台を追加受注したと発表した。2024年1-3月期(第1四半期)に納車する予定。今年半ばまでに水素ステーションも設置する。受注総額は約650万ユーロ。

ウルビーノ12ハイドロジェンは全長12メートル。出力125キロワット(kW)の駆動モーター2個と出力70kWの燃料電池に加え、蓄電用の高性能リチウムイオンバッテリーを搭載する。屋根にある5つの水素燃料タンクに合計1,560リットルを貯蔵し、最長350キロメートルを走行できる。後輪駆動で、車軸に独ZF製の電動アクスルを採用している。死角監視用の米ストーンリッジ製電子ミラー「ミラーアイ(MirrorEye)」を装備する。

ICBはフランクフルト都市圏の34路線を228台の車両で運行する。30年代初頭までの電動化を目指しており、すでにソラリスの水素バス13台を導入している。

ソラリスは水素バスで欧州最大手。これまでに15都市に約120台の燃料電池車両を納入している。

上部へスクロール