●グリーン水素を燃料とし、EV充電スタンドの電源として利用
●00%水素に対応するCHPがセルビアに導入されるのはこれが初
ガスエンジンを手がけるオーストリアのイニオは、ベオグラード郊外の熱電併給施設(CHP)向けに、水素燃料も使えるガスエンジン発電機「イエンバッハJ420」を受注したと発表した。電気出力は1メガワット。今年10-12月期(第4四半期)の納入・稼働を予定する。イニオによると、100%水素に対応するCHPがセルビアに導入されるのは、これが初めて。
発注元はセルビアの燃料販売事業者パン・レディだ。ノヴァ・パゾヴァにイニオのコンテナ型ガスエンジンと排熱回収(ヒートリカバリー)システムを設置する。190キロほど離れたチュプリャ太陽光発電パークで生産したグリーン水素を燃料とする。
パン・レディはCHPを、社用電動車(EV)向け充電スタンドの電源として利用する。余剰電力は電力網に、排熱は近隣の法人顧客に供給する。
太陽光発電量の多い夏に「蓄電」目的で水素を生産する。なお、燃料を天然ガスに切り替えられるため、水素不足時にも発電を停止する必要はないという。
イニオ社ホームページ
https://www.innio.com/en