2023/6/28

その他産業

カールスバーグがロシア事業売却へ、取引額や売却先は非公表

この記事の要約

●露国内に計8工場を持つ同社は売上高の9%を同国事業が占める●露事業の分離は「膨大な作業を要し、コストもかさんだ」欧州ビール大手のカールスバーグ(デンマーク)は23日、ロシア事業の売却契約を結んだと発表した。売却先や取引 […]

●露国内に計8工場を持つ同社は売上高の9%を同国事業が占める

●露事業の分離は「膨大な作業を要し、コストもかさんだ」

欧州ビール大手のカールスバーグ(デンマーク)は23日、ロシア事業の売却契約を結んだと発表した。売却先や取引額は明らかにしていない。規制当局の承認や複数の管轄地域における特定条件の達成などを経て取引が成立する。

カールスバーグは昨年3月末、ウクライナへの軍事侵攻を受けてロシアから撤退し、同国の事業を売却すると発表。ロシア事業の切り離しを進めてきた。このプロセスについて同社は、膨大な作業を要したうえ、ロシア国外の醸造施設やITインフラに1億5,000万クローネ以上を投資するなどコストもかさんだとしている。

シーズ・ハート最高経営責任者(CEO)は、「売却契約の締結は非常に重要なマイルストーンだ。ロシアの8,000人以上の従業員を含むすべての利害関係者に最善の解決策をもたらすことが重要だった」と述べた。

カールスバーグはロシア最大のビールメーカー、バルティカの親会社で、ロシア国内に計8工場を持つ。売上高の9%を同国事業が占める。現地で保有する固定資産の評価額は2021年末時点で192億デンマーククローネだった。

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