ロシア中銀が追加利上げ、政策金利7.75%に

ロシア中央銀行は14日、主要政策金利の7日物入札レポ金利を7.5%から0.25ポイント引き上げ、7.75%とすることを決めた。利上げは9月以来3カ月ぶり。市場は据え置きを予想していた。政府の増税予告を受けた短期のインフレリスクや、米国の対ロ制裁強化懸念に伴うルーブルの下落圧力に対応するために追加利上げに踏み切る。17日から新金利を適用する。

中銀は利上げの理由として、◇来年1月1日付の付加価値税率引き上げ予告でインフレリスクが高まっている◇米国政府が対ロ制裁を強化し、米国民のロシア国債購入や、ロシア国営銀行によるドル取り扱いを禁止する可能性◇米国の金利正常化の影響で新興国市場からの資本流出が進む危険性――を挙げた

同国のインフレ率は1月の2.2%から11月には3.8%まで上昇し、中銀目標の4%に近付いている。中銀は、インフレ率は今年末に3.9〜4.2%へと上昇し、来年には5%を超えるものの、2020年初頭に再び4%まで下がるとみる。

経済成長率については今年1.5〜2%、来年1.2〜1.7%を予想している。

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