トルコ中銀、予想外の金利据え置きを決定

トルコ中央銀行は25日の金融政策決定会合で、主要政策金利である7日物レポ金利
を8.25%に据え置いた。金利据え置きは予想外。市場は0.25〜0.5ポイントの利下
げを予想していた。中銀は前回まで9会合連続で利下げを実施している。新型コロ
ナの流行により縮小した経済が回復し始めているうえ、インフレ率が一時的に上昇
していることから、さらなる利下げを見合わせた。
同国の5月のインフレ率は食品価格の高騰と燃料価格の上昇を受け、前月から0.5ポ
イント増となる11.4%に拡大した。中銀は、国内需要が低迷していることから今年
後半にはディスインフレ傾向が強まると予想。今年末には7.4%まで下がるとみて
いる。
今後の方針については、持続的なディスインフレの維持が景気回復にとり重要だと
して、インフレ抑制に向けてあらゆる手段を取る意向を表明した。
中銀は昨年7月、2年10カ月ぶりの利下げを実施し、政策金利を24%から19.75%に
引き下げた。その後も先月までに8回の追加利下げを実施。7月から先月までの利下
げ幅の合計は15.75ポイントに達した。

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