IT大手のヤンデックス、データセンターの電源を再可エネに

ロシアIT大手のヤンデックスは6月30日、フィンランドの再生可能エネルギー事業
者イルマタル・エナジーと5カ年契約を結んだと発表した。ヤンデックスが同国南
部のマンツァラに持つデータセンターで消費する電力を来年から全面的に風力発電
に切り替える目的。同社は環境負荷を減らす目標をかかげており、他のデータセン
ターでも再可エネの利用可能性を探っている。
ヤンデックスの『2020年環境社会報告書』によると、同社の二酸化炭素(CO2)排
出量の48%弱がデータセンターの運営によるものだ。このため、電力利用効率
(PUE)の引き上げや、再可エネ調達の推進による排出減に取り組んでいる。今回
の措置でグループのデータセンターの電力消費に占める再可エネの割合は20%弱に
拡大する
マンツァラ・データセンターの2020年の電力消費量は68ギガワット時(GWh)。イ
ルマタルへの切り替えで経費が増えることはない。また、センターから出る熱を地
域暖房に供給することによる収入もあるという。

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