シュコダ自、DQ200型ギアボックス生産数が400万基を突破

独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車は9日、DQ200型
ダイレクトシフトギアボックス(DSG)の累計出荷数が400万基に達したと発表し
た。2012年10月の生産開始以来、チェコ北部のヴルフラビー工場が製造を手がけて
おり、その日産能力は2,300基に上る。
DSGはデュアルクラッチトランスミッション(DCT)の一種で、運転時にクラッチ操
作が要らず、オートマチック車のように運転できるのが特長だ。シュコダモデルの
ほか、VWグループの他のブランド車にも搭載されている。
ヴルフラビー工場は1年半の拡張・近代化工事を経て、12年10月に最先端の部品工
場として稼働した。現在ではVWグループの部品生産の中核を占める。DSGの供給先
を国別でみるとドイツが15%、トルコが12%、チェコが10%、英国が7%、イスラ
エルとポーランドがそれぞれ6%となっている。
同工場はまた、シュコダ自の工場の先陣を切って、20年末に、二酸化炭素(CO2)
の排出が実質ゼロのカーボンニュートラルを達成した。その実現に向けて、インダ
ストリー4.0(I4.0)の活用や切削液の再利用、社内搬送における電動車の導入な
ど、さまざまな措置を講じた。