ルクオイルがウクライナ戦争の終結求める、ロシア大手企業で初

ロシア石油2位のルクオイルは3日、ウクライナ戦争の一刻も早い終結を求める声明
を発表した。戦闘終結に向けた両国間交渉及び外交努力を支援する立場だ。ロシア
の大企業が戦争継続に反対する立場を公にしたのはこれが初めて。欧米などの対ロ
シア制裁で株価が急落する中、国外事業を守る意図があるとみられている。
ルクオイルのプレスリリースによると、同社取締役会は「ウクライナで続いている
悲劇的な出来事に大きな懸念を抱き、この悲劇に見舞われている全ての人の気持ち
に心を寄せる」としたうえで、「戦闘の即時停止、交渉と外交的手段による解決を
強く支持する」という立場を表明した。そして、「世界の消費者にエネルギーを安
定供給できるよう全力を尽くす」とともに、「平和、国際関係、人道的関係の強
化」に務めると付け加えた。
ロスネフチ、ガスプロムなどと異なり、ルクオイルは民間企業だ。ロンドン証取に
上場しており、経営陣が多数株を保有する。欧米の厳しい制裁措置が明らかになっ
て以来、ルクオイルの米国預託証券(ADR)価格は急激に下落。同証取が取引を中
止した3月3日には0.72米ドルをつけていた。過去1年の最高値は108.25ドルだっ
た。

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