独シーメンス・エナジーの風力発電設備子会社シーメンス・ガメサは22日、デン
マークのユーロウインドがルーマニアで進める風力発電事業向けにタービンを受注
したと発表した。同社がルーマニア市場で受注するのは10年ぶり。受注額は明らか
にしていない。
同国東部のコンスタンツァ南郊に位置するペチネアガに風力タービン
「SG6.6-170」を8基、設置する。タワーの高さは135メートルで、合計出力は48メ
ガワット(MW)。2024年後半の完工を見込む。受注には20年間のメンテナンス契約
が含まれる。
ルーマニアでは2010年から14年にかけて政府の補助金制度を追い風に風力発電が急
増し、総発電能力は3ギガワット(GW)に達した。ブームはその後、沈静化してい
たが、最近になり再び活発化し始めている。ペチネアガのプロジェクトは同国初の
補助金なしの風力発電事業となる。