クロアチアの高級電気自動車(EV)メーカー、リマック・アウトモビリ傘下のリ
マック・テクノロジーは4日、新ブランド「リマック・エナジー(Rimac
Energy)」を立ち上げ、定置型エネルギー貯蔵システム(ESS)市場に参入すると
発表した。リマックが培ってきたEV駆動システムの「エンジニアリング哲学と設計
ノウハウ」を応用し、競争力のある製品を展開する。試験事業を経て、2025年から
量産を開始する予定。
リマック・エナジーはエネルギーロスを最大50%、設置面積を最大40%減らす製品
を開発した。競合の製品と比べ、寿命の延長、冗長性の確保、競争力のあるコスト
などの利点があるという。
すでに大手再生エネ企業との間で、太陽光および風力発電所に同ブランドのESSを
設置する試験事業が進行中だ。試験用のシステムは今年末までに完成し、24年に設
置される予定。25年からはクロアチア国内にあるリマック拠点での量産が決まって
おり、年産量は10ギガワット時(GWh)以上を見込んでいる。