独フォルクスワーゲン(VW)傘下のスウェーデン商用車大手スカニアは30日、ポー
ランド北部のスウプスク工場でのバス車体生産を終了すると発表した。バス事業の
再編計画の一環。今後、路線バスや長距離バス製品はコーチビルダーなど提携企業
との協力を強化し提供していく。
2024年の1-3月期(第1四半期)にかけて段階的に停止する。同工場におけるシャシ
生産およびその他のポーランド事業には影響しない。
スカニアはバス事業について製品ポートフォリオの絞り込みと全体のスリム化を進
めている。具体的には、フロントエンジンおよびリアエンジン用のシャシ生産は継
続する一方、低床式バス「スカニア・シティワイド」とコーチバス「スカニア・イ
ンターリンク」、低床シャシの生産は中止する。
同社は声明で、「バス市場は新型コロナ禍の打撃が大きく、回復が遅いうえに競争
も激しい。新たな規制に伴う多額の技術投資も必要だ」と指摘。再編を通じてブラ
ンド価値を保つとともに、収益性を高める方針を示した。
同様の決定としてはボルボグループのバス部門が今年3月、ポーランドのバス工場
を閉鎖し、シャシの生産に注力する計画を明らかにしている。