エストニアの首都タリンにあるオフィス・商業施設であるユレミステ・シティが、
新技術の実地試験の受け入れサービス「テストシティ」をスタートした。国内外の
企業が実在の町で新しいソリューションを試す場を提供することで実用化を支援す
る狙い。
ユレミステ・シティはタリン国際空港に隣接し、欧州自動車道(幹線道)のジャン
クションにも近い。敷地面積は36ヘクタール、賃貸オフィス面積は16万7,000平方
メートルで、約500社が入居している。住宅もあり、入居企業の従業員と住民の数
を合わせると1万6,000人弱に上る。
ユレミステ・シティによると、テストシティ事業のコンセプト段階で、◇クレヴォ
ン(Clevon)の自動配送ロボット(独物流DPDとの提携)◇ソフトバンク子会社の
ボードリーと提供するオーブテック(Auve Tech)の自動運転車配車サービス◇人
工知能(AI)のフマ(Fyma)のモビリティデータ・ソリューション◇R8テクノロ
ジーズのAIを活用したビル用エネルギー管理技術◇コーン・インサイトのビル使用
統計サービス◇リンゴの外食産業向けリターナブル容器サービス◇アクティベート
ヘルスの健康管理アプリ——などが実地で試された。また、ウルトラキャパシタの
スケルトン・テクノロジーズはユレミステシティのテストラボを強化している。