独シェフラー、スロバキアのR&D拠点を刷新

独自動車部品大手のシェフラーは6月29日、スロバキア北部キスツェ(Kysuce)の
研究開発(R&D)センターを刷新したと発表した。投資額は2,000万ユーロ。電動
車用の製品や部品、自動運転機能向けのシャシ・システムなどの開発に取り組む。
床面積約8,000平方メートルの施設を新設し、最先端の実験室や試験室、試験機器
を導入した。キスツェ拠点の従業員約4,300人のうち開発部門は350人以上で、将来
的に500人に増やす予定。隣接する工場棟では、モーター、トランスミッション、
ベアリング、アクチュエーター、電動アクスル、ハイブリッド駆動システム用部
品、電気機械式のアクティブロール制御システムなどを生産している。
キスツェは韓国起亜自動車が工場を置くジリナ市に近接している。同市のジリナ大
学とシェフラーとの連携も盛んだ。
シェフラーの自動車技術部門を統括するマティアス・ツィンク氏は、「事業成功の
ためにはイノベーション能力がこれまで以上に重要だ。このため、キスツェをはじ
め世界中のR&D拠点に重点的に投資を行っている」と述べた。同社は全世界の20カ
所のR&D拠点で約8,000人を雇用している。

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