石油大手のオルレン、CCS/CCUサービス構築に意欲

ポーランドの石油大手オルレンが産業顧客を対象に、二酸化炭素(CO2)の回収貯
留・再利用(CCS/CCU)サービスを提供する計画だ。国内および欧州製造業の競争
力維持に貢献する狙い。数年以内にサービスをスタートできる体制を整える。
オルレンは2030年までに年間300万トンのCO2を貯留あるいは再利用する能力を整備
する目標を掲げる。製油・石油化学・上流事業の排出量を25%削減するのに役立て
るほか、CCS/CCUサービスを通じて鉄鋼、肥料、セメントメーカーなど、他企業の
排出削減にもつなげる狙いだ。
オルレンはグループ会社PGNiGノルウェーを通じて、同国のホリゾント・エナジー
が進めるバレンツ海底ポラリスCCSプロジェクトに参加する方向ですでに意向書を
交わした。同プロジェクトの総貯留能力は1億トン前後と推測され、現在の計画で
は28年末か29年初めにCO2の圧入を開始する方針だ。
ホリゾントはノルウェー北部で、天然ガス由来の水素を利用したアンモニア工場を
設置することを計画している。アンモニア生産で大量に発生するCO2を貯留するの
がポラリスプロジェクトの大きな目的だ。
オルレンのダニエル・オバイテク最高経営責任者(CEO)は「(この)提携で得ら
れるノウハウを活かし、安全かつ確実な技術を効果的に実用化して」CCS/CCU事業
を構築する意向だと話している。

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