矢崎総業がルーマニア南東部のブザウ工場を閉鎖する。主要顧客の電気自動車
(EV)シフト加速に伴い、部品受注を見込めなくなったことが理由。プロイェシュ
ティ工場でも人員削減を行う。専門サイト『JustAuto』が11日に伝えた。
従業員数600人のブザウ工場は2年前に開所したばかり。同社は今回の閉鎖につい
て、部品供給先の車種のひとつが「EVへの急激なシフトと労働力不足」により早期
に生産中止となるためだと説明している。
従業員数2,400人のプロイェシュティ工場のリストラ規模は明らかになっていな
い。ブライラ、カラカルの両工場についても生産調整を検討している。
矢崎総業は2003年にルーマニアに進出。昨年の同国事業の売上高は12億8,000万レ
イ(約2億5,800万ユーロ)で、純利益は前年比69%減の2,000万レイ(約400万ユー
ロ)だった。ティミショアラの研究開発センターを含め、全体で従業員7,250人を
抱える。(1RON=31.80JPY)