シュコダ自工場が操業を停止、スロベニア洪水による部品不足で

フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車が11日、国内東部
のクヴァシニ工場の稼働を停止した。先月の大洪水の影響で、スロベニアのサプラ
イヤーが部品を出荷できないためだ。少なくとも今週末まで生産を休止する。部品
不足はVWグループ全体に共通する問題で、ムラダー・ボレスラフ本社工場の生産に
も影響が出る可能性がある。
シュコダ自はチェコCTK通信に対し、8月上旬にスロベニアを襲った大洪水のため、
取引先がエンジン部品を十分に調達できない状況に陥っている事実を認めた。完全
電動車のエンヤックを除く全てのモデルで影響が出ているという。見通しについて
は、「来週中に状況が改善する可能性がある」としたうえで、中国サプライヤーの
製品をテストしていることも明らかにした。
スロベニアの現地メディアの取材によると、生産停止に陥っているサプライヤーは
KLSリュブノだ。同社社長によると、先月4日以降、全く生産できない状況で、再開
は早くても11月初めになる。
VWのポルトガル工場はすでに先月末に稼働を停止している。
スロベニアは重要な自動車部品生産国の一つで、欧州ブランド車で同国製部品を搭
載しない車はない。業界従事者数は人口200万人に対して1万6,000人に上る。

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