ヨーロッパの最新経済・産業ニュース・企業情報を
欧州経済の中心地ドイツからご提供

2023/9/15

東欧経済ニュース速報

ポーランド政府が来年の最低賃金を決定、上げ幅19%に

ポーランド政府は14日、2024年の最低賃金を決定した。2段階に分けて賃上げを実 施する計画で、まず1月1日付で月額給与を現在の3,600ズロチから4,242ズロチ(約 915ユーロ)に引き上げ、7月に4,300ズロチ(約928ユーロ)とする。上げ幅はここ 数年で最大の19.4%。政府の推定によると、最低賃金の対象となる就労者は約300 万人に上る。 最低時給は4.2ズロチ多い27.70ズロチ(約6ユーロ)とする。また、児童手当の支 給額を60%増やす。 同国では10月15日に総選挙が予定されており、最大野党の「市民プラットフォー ム」(PO)は与党「法と正義(PiS)」からの政権奪還を目指している。モラビエ ツキ首相は「PO政権時代の時給はわずか数ズロチだった」と述べ、与党の実績を強 調した。PiSが政権の座に就いた15年からの最低賃金の合計増加率は146%に上る。 (1PLN=34.00JPY)