独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社シュコダ自動車は23日、ベトナム市場
への参入を発表した。提携する地場のタイン・コン・モーター(Thanh Cong
Motor、TCモーター)が25日から欧州モデルの輸入販売を開始する。来年からは新
興国攻略モデルのコンプリート・ノックダウン(CKD)生産を行う計画だ。
人気のSUVでCセグメントの「カロク」と、Dセグメントの「コディアク」を首都ハ
ノイで販売。その後、中型車「オクタヴィア」と旗艦モデル「スペルブ」もライン
ナップに加える。ディーラー店舗数は2025年までに20店、28年までに30店に拡大
し、30年以降は年間で4万台以上を販売する目標だ。26年以降には電動車「エン
ヤックiv」も市場投入する。
シュコダ自とTCモーターは現在、東北部クアンニン省で年産能力12万台の工場を建
設している。シュコダ自にとり東南アジア初となる同工場では、インド攻略モデル
として開発された「クシャク」を24年から、「スラビア」を25年から生産する予
定。東南アジア諸国連合(ASEAN)全域への輸出を視野に入れる。